かん! ころんでも唯は起きまいとしている。とがめているんじゃない、やるならやるで、もっと、かしこくやるんだなあ。そんなダラシのない頭じゃ、赤の再建なんぞ、おぼつかないぞ! ワッハハハ。
三芳 ちがいます! そ、そ、中佐殿! ちがいます! そんなふうに、言われる事は、私――このように、誠心誠意、なにしているのを、信じていただけない――残念です! この、この胸を――
大野 (薄田に)いや、この大将など、連中の中では感心なんですよ。とにかく態度がまじめだから。
薄田 そうかね、ハハ、まあまあ、いいさ、こうふんしたもうな、ハハ、ただわしは、どっちが本音だよと言ってるまでだよ。その、フィルムも手に入り、従軍願いも聞きとどけられたら、君の方で困りゃせんかと思ってね――
三芳 (涙をボロボロこぼして)以外です! フィルムの方は、私が、かりに従軍しましても、あとに残った連中が使って、――もちろん、中佐殿、私が従軍が許していただけたらただちに銃を取って、なんです――この、この決意だけは――どうか信じて下さい。ほんとに、私はこの胸の奥を叩き割って、見ていただいて――ヒッ!
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