きに行く大野について扉から出て行く)
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(間――ションボリして椅子にかけている三芳。それをツヤ子が立ってだまって見ている。くめ八は相変らず行儀よく椅子の中央に坐っている)
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ツヤ ……(両肩をゆすって、扉の方をにらんで)チ!……先生、どうなすって?
三芳 うん。
ツヤ いよいよ従軍なさるの?
三芳 うん、まあ……(浮かない)
ツヤ いっそ、その方がいいわ、そうなさいよ。あたしなど、男だったら、今ごろこんな所にグズグズしていない。……気しょくが悪いったら、ありゃしない。これで、こんだけ大きなイクサしてるといえるの?
三芳 うん。いよいよ、なんだ、この……
ツヤ 前判事、報道部ショクタク、情報局ショクタク、保護監察所のエライヒト、大野卯平。ウヘエ……えらいんでしょう、とにかく? それが、毎日なにをしていると思って? ブローカァーや御用商人や、そいからエタイのしれない人たちが、コソコソやって来ちゃ、金だとか物だとか置いて行くだけでも、どんだけだか知れないのよ。軍部だとかお役所だとか、なんだかんだと、すぐに奥歯に物がはさまったようなことを言うのよ―
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