ネ顔をしているんだね? つまり、僕と言う人間を君はこんなふうに見ているんだね?
ゴー まあ、そうだね。
ヴィン すると、君はやっぱり僕を気ちがいだと思っているんだ。だって、この絵の僕の顔は、これは狂人の顔だ。
ゴー そう取りたければ取ってもいいが、僕はそうは思わない。
ヴィン そうか。せっかくだが、「向日葵」と取り替えるのは、ごめんだ! (再びイライラしはじめている。ツカツカと自分の絵の方へ戻って来てそれを睨みながら)ふむ。君は今、俺が君の描き方を取り入れていると言ったがそれはどう言う点かね?
ゴー いいじゃないか、もう。取り入れたっていいし、そんなもの以上に君独特の所が出ているんだから。
ヴィン 嘘をつけ! 君はこれを模倣だと思っているんだ。自分の技法を模倣しているんだと言いたいんだ。そうだろ? そう言う傲慢な人間だ君と言う男は! なるほど君は俺なんかよりすぐれた画家だ。それは認める。しかし俺にだって、いくらまずい絵かきの俺にだって、俺にしきゃ描けないものはあるんだ。
ゴー だから、それはそれでいいじゃないか。
ヴィン 言って見ろ、卑劣野郎! どこがどんな風に模倣なんだ? 言え!

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