アうなっていれば、左足はだね、ここまで行っていなければ、砂利は投げられない。つまり、こうして――(手のカンバスを振りまわし、イーゼルをシャベルに仕立て、肩からさげた絵具箱をガラガラ鳴らして夢中になって仕方話)
エミ (驚き、微笑しながら聞いていたが、振りまわされるカンバスでなぐられそうなので、わきにのいて)おっと、あぶない!
ヴィン エミール、ちょっと、これを持っていてくれ!(サッとカンバスをベルナールに渡す。渡す拍子に、カンバスの表がわきにかけていたベルト・モリソウの肩をこする)
ベル あら!(ヒョイと見ると、その純白の上着の肩から胸へかけて、眼がさめるような原色の油絵具がベタベタと散らし模様のようにくっ付いている)
タン こりゃ、どうも!
ベル まあ!
ロート わあ、ベルトさんの胸に花が咲いた!
ゴー はは、ハハ!
ヴィン どうも、これは、失礼しまして、モリソウさん、あの――ええと――(あわてて、ベルトの肩を掴んで、自分のナッパ服の袖で拭き取ろうとする。するとなおいっそう絵具はひろがってしまう)
ベル いいんですの、いいんですの。いいえ、ようござんすから。ホホ、まあ! いいえ、よう
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