。鳴雪老人のは例によって読みません。『漾虚集』を御批評下さってありがたい。ことに野菜づくしはありがたい。『中央公論』にね、「大魚に呑まれたる人」という小説がありますよ、伊藤銀月という人のかいたものです。随分妙な事をかきますね、然し中々新しい形容の言葉があって刺戟の強い文章です。序に読んで御覧なさい。
色々かきましたね。いくらでもかけばいくらでも書けるがまずよしましょう。
どうです一日どこかで清遊を仕ろうじゃありませんか。頓首。
[#ここで字下げ終わり]
七月二日[#地から3字上げ]夏金生
虚子大人
○
明治三十九年七月十七日(葉書)
[#ここから1字下げ]
拝啓「猫」の大尾をかきました。京都から帰ったらすぐ来て読んで下さい。明日は所労休みだから明日だと都合がいい。
[#ここで字下げ終わり]
十七日[#地から3字上げ]夏目金之助
高浜清様
○
明治三十九年七月十九日(ハガキ)
[#ここから1字下げ]
昨日は失敬。その節御話し致候『ホトトギス』の寄贈所は小石川区久堅町七十四番地五十二号菅虎雄方に候間宜敷様御取計願上候。以上。
前へ
次へ
全151ページ中84ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
高浜 虚子 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング