ーナもいる。ソネートカもいれば、カテリーナ・リヴォーヴナもいる。分離派信者が、ユダヤ人と一つ鎖につながっているかと思えば、ポーランド人とタタール人の二人三脚もある。
みんな集合してしまうと、やがてどうにか隊伍らしいものを組んで、さて出発だ。
ゆううつ極まる光景である。世間からはもぎ離され、前途に明るい望みの片影をすら抱くことのかなわぬ人間の一団が、どろ道の冷たい黒いぬかるみの中に、足をとられとられ動いて行くのだ。あたり一面、見るも怖ろしいほどのあさましさだ。涯しもないぬかるみ、灰色の空、濡れそぼった柿の裸木、そのひろがった枝々には羽根を逆だてた鴉のむれ。風がうめく、いきりたつ、かと思うと吼えたてる、わめいて過ぎる。
聞くだけでもう魂がかきむしられる思いのするその地獄のような風音《かざおと》こそ、あたり一帯のむざんな光景に睛《ひとみ》を点ずるものなのだが、その音のなかからは、聖書にあるヨブの妻の忠告が響いてくるようだ、――『汝が生まれし日を呪いて死ねよ』と。
この言葉に耳をかたむける気になれず、これほどの悲境に陥ってもなお死ぬという考えに心をそそられるどころか却って恐怖を感じるよ
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