必ず貢献するでしょう。多少音楽界の浄化になるでしょう。
最近の電気術の進歩は実際目ざましいものです。これが音楽の上に非常に大きな影響を及ぼさないわけはありません。私は今その影響を細かく論じようというのではありません。ただその一例を挙げたのみです。そして音楽の演奏から音楽とあまり関係のない視覚だけを取り去った場合を考えてみただけです。それでも相当のところまで音楽というものの真相を考えられはしないかと思います。もしレコード・ファン諸君が本気になっていろいろの事を考えたら、まだまだ多くの結果がもたらされる事と思います。レコード鑑賞の将来は誠に洋々たるものがあります。
底本:「音楽と生活 兼常清佐随筆集」岩波文庫、岩波書店
1992(平成4)年9月16日第1刷発行
入力:鈴木厚司
校正:小林繁雄
2007年12月20日作成
青空文庫作成ファイル:
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