gレヘム」に二重傍線]の搖籃の上に照りし星にもたとへつべきさまなり。(原註。寺院もそのめぐりなる家屋も、皆石もて築き立てたるものなれば、この盤中の火は松脂の盡くるまで燃ゆれども、火虞《くわぐ》あるべきやうなし。)群衆の歡び呼ぶ聲はいよ/\盛になりぬ。アヌンチヤタ[#「アヌンチヤタ」に傍線]この活劇を眺めたるが、遽《にはか》に我に向ひていふやう。かの大穹窿の上なる十字架に火皿を結び付くる役こそおそろしけれ。おもひ遣るに身の毛いよ竪《た》つ心地す。われ。げに埃及《エヂプト》の尖塔にも劣らぬ高さなり。かしこに攀《よ》ぢしむるには膽《きも》だましひ世の常ならぬ役夫を選むことにて、預《あらかじ》め法皇の手より膏油の禮を受くと聞けり。姫。さてはひと時の美觀のために、人の命をさへ賭《と》するなりしか。われ。これも神徳をかゞやかさんとての業なり。世には卑しき限の事に性命を危くする人さへ少からず。かく語るうち、車の列は動きはじめたり。人々はモンテ、ピンチヨオ[#「モンテ、ピンチヨオ」に二重傍線]の頂にゆきて、遙かにかゞやく御寺と其光を浴《あ》むる市とを見んとす。われ重ねて。御寺に光を放たせて、都の上に照
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