驍ナ比べものにならない。小さい時、小学校で友達が数人首を集めて、何か※[#「※」は「口+耳」、第3水準1−14−94、196−3]《ささや》き合っていて、己がひとり遠くからそれを望見したとき、稍《やや》これに似た寂しさを感じたことがある。己はあの時十四位であった。丁度同じ学校に、一つ二つ年上で痩《やせ》ぎすの、背の高い、お勝という女生徒がいた。それが己を憎んで、動《やや》もすればこう云う境地に己を置いたのである。いつも首を集めて※[#「※」は「口+耳」、第3水準1−14−94、読みは「ささや」、196−6]き合う群の真中には蝶々髷《ちょうちょうまげ》だけ外の子供より高いお勝がいて、折々己の方を顧みる。何か非常な事を己に隠して遣っているらしい。その癖群に加わっている子供の一人に、跡からその時の話を聞いて見れば、なんでもない、己に聞せても差支《さしつかえ》ない事である。己はその度毎に、お勝の技倆《ぎりょう》に敬服して、好くも外の子供を糾合してあんなcomplot《コムプロオ》の影を幻出することだと思った。今己がこの事を思い出したのは、寂しさの感じから思い出したのであるが、つくづく考えて見れ
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