壽阿彌の手紙
森鴎外
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)澀江抽齋《しぶえちうさい》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)父|定所《ていしよ》の
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「くさかんむり/必」、第3水準1−90−74]堂《ひつだう》
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)たま/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
一
わたくしは澀江抽齋《しぶえちうさい》の事蹟を書いた時、抽齋の父|定所《ていしよ》の友で、抽齋に劇神仙《げきしんせん》の號を讓つた壽阿彌陀佛《じゆあみだぶつ》の事に言ひ及んだ。そして壽阿彌が文章を善《よ》くした證據として其《その》手紙を引用した。
壽阿彌《じゆあみ》の手紙は※[#「くさかんむり/必」、第3水準1−90−74]堂《ひつだう》と云ふ人に宛《あ》てたものであつた。わたくしは初め※[#「くさかんむり/必」、第3水準1−90−74]堂の何人たる
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