大兄講外台。」榛軒は外台秘要《ぐわいたいひえう》を講じた。
「十一日。就浅草狩谷先生之居。写通藝録。」通藝録《つうげいろく》は「※[#「翕+欠」、8巻−17−上−2]程瑤田易疇著、嘉慶八年自刊本」の叢書で、収むる所二十余種に至つてゐる。柏軒の写したのは何の書か。
「十二日。煩悩。不会于池田。」亦痘科鍵を聴くべき日であつたのか。
「十五日。大兄講外台。」
「十六日。晴。大兄欲伴妹拝墓。有事不得行。故小人代行。谷村景※[#「王+民」、第3水準1−87−89]随。岡西徳瑛、成田竜玄嘗有約。先小人至。帰路訪溜池筑前侯邸中伯母正宗院。不在家。」蘭軒の三週年忌である。榛軒が事に阻げられて墓に詣《いた》らなかつたので、柏軒が代つて往つた。わたくしは前《さき》に景※[#「王+民」、第3水準1−87−89]の氏が不詳だと云つたが、此日記に谷村氏としてある。然らば蘭軒門人録の「谷村敬民、狩谷縁者、大須」と同人であらう。
「十七日。祭考。渋江抽斎、森、山田、有馬等来。」
「十八日。如羽根沢慊堂先生之家。※[#「木+夜」、第3水準1−85−76]斎先生与慊堂先生読李如圭釈宮。渋江全善、信重在側聞之。」宋の李如
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