なればよいとのみ痴想いたし候。滞留中何かと御懇意は申つくしがたく、これはいはぬはいふにまさると思召可被下候。定て卿雲、市野、古庵様、服部、小山、市川あたり、日日|聚話《しうわ》可有之、御羨敷奉存候。」
「扨私宅に志摩人北条譲四郎と申もの留守をたのみおき候。此人よくよみ候故、私|女姪《ぢよてつ》二十六七になり候寡婦御坐候にめあはせ、菅《くわん》三と申|姪孫《てつそん》生長迄の中継にいたし候積、姑《しばらく》思案仕候。」
「私は歯痛今以|不※[#「やまいだれ+謬のつくり」、第4水準2−81−69]《いえず》、豆腐ばかりくひ申候。酒は少々いけ候へども、老境御垂憐可被下候。姉御様も御障なく御勤被成候覧。御餞《おんはなむけ》之御礼つど/\御申可被下候。金柚《きんいう》は時々|※[#「均のつくり」、第3水準1−14−75]合《いんがふ》(此七字不明)一興をそへ申候。此よしも御申つたへ可被下候。何ぞさし上申度候へ共なし。豊が絵御入用候はばまたさし上可申と御伝可被下候。豊は尾道|女画史《ぢよぐわし》也。花生《はないけ》は日々坐右におき、いまに草花たえずいけ申候。活花は袁中郎《ゑんちゆうらう》が瓶史《へ
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