フロルスと賊と
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin
森林太郎訳
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)赤光《あかびかり》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)又|園《その》に出た。
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「目+爭」、第3水準1−88−85]《みは》つて
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)もぢや/\した
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
[#ここから2字下げ]
表の人物
Aemilius Florus 主人
Mummus 老いたる奴隷
Lukas 無言の童
Gorgo 田舎娘
Calpurnia 主人の友の妻
老いたる乳母
差配人
医師
獄吏
跣足の老人
従者等
裏の人物
Malchus 賊
Titus 商人
赤毛の女
兵卒等
[#ここで字下げ終わり]
一
エミリウス・フロルスは同じ赤光《あかびかり》のする向側の石垣まで行く
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