浸みて、頬ぺたまでぽかぽかした。俺らはア、この勢いで寝べ。」
お島は帯をといた。寒さが来てからごろ寝ばかりしていて、ついぞ解いたことのなかった腰紐まで。
「俺家でもおびときだな、これは……」
作造は最後の一杯をぐっと飲み干して、自分でもぽかぽかしてきた両頬を抑えてみた。
底本:「犬田卯短編集二」筑波書林
1982(昭和57)年2月15日第1刷発行
入力:林 幸雄
校正:松永正敏
2007年12月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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