原種は水辺に野生してこれは敢えて食用に利用せられてはいないが(無論利用は出来る)、これから変わって出た上のアザブタデほかのムラサキタデ、アイタデ、ホソバタデ、イトタデなども多く人家に栽えてあって、同じくその葉が食用に供せられる。
 ヤナギタデが水中に生活するときは往々冬を越して青々としている。彼のカワタデまたはミゾタデと呼ぶものは流れる水底に生きている。『草木図説』巻之七カハタデ一名ミヅタデ(『新訂草木図説』ではミヅタデとなっている)の条下に図を載せ、「山辺清流ノ中ニ生ジ。流ニ従ツテ長ク水底ニ引キ。節々根ヲ下ス。葉ヤナギタデニ似テ長ジテ尖鋭。鞘葉|※[#「竹かんむり/擇」、56−3]《タク》他ノ蓼類ト同ジク。※[#「竹かんむり/擇」、56−3]中枝ヲ出シ簇々《ソウソウ》繁茂シ。四時常ニ衰ヘズ。冬猶青翠芽ヲ出シ。味至テ辛ク可食偶々浅瀬ニアツテ擡起スレバ秋花アリ。家蓼ヨリハ大ニシテ半開白色淡緑暈アリ。蕾ニアツテハ尖ニ淡紅暈ヲミル。二柱六雄蕋ナルコト亦ヤナギタデノ如シ。常ニ水底ニアレバ開花ニ不及。※[#「竹かんむり/擇」、56−6]中ニ於テ直ニ結実スルニ至ル」と書いてある。
 早春、水に湿っ
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