元豆として混説してあって、一向に当を得ていないことはこの名誉ある好辞典としてはこの謬説まことに惜むべきである。このインゲンマメは上に述べたように截然二つに分ってよろしく別々に解説を付すべきものである。
この五月ササゲと同属で従来ベニバナインゲンといっていたものがある。私は信州などでの方言によっていまこれをハナササゲという佳名で呼んでいる。この赤花品をつくっておくと往々にしてその白花品が同圃中で赤花の母品に交って生ずるが、これすなわちシロバナササゲ(Phaseolus coccineus L[#「L」は斜体]. var. albus Bailey[#「Bailey」は斜体])であって、単にその花が白いばかりでなくその豆もまた白い。この種は寒い地方に適してよく稔るのであるが、暖地につくると不作である。
ナガイモとヤマノイモ
今日私にとっては、こんな問題はもはやカビが生えて古臭く、なんの興味もありゃしない。が、それでも一言せねばならんことがあるので強いてここにペンを走らせる。ものういことだ。
明治二十四年(1891)十二月に帝国博物館で発行になった田中芳男《たなかよしお》、小野
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