瘠我慢の説
書簡
福沢諭吉
勝海舟
榎本武揚

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【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)拝啓《はいけい》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)過日|瘠我慢之説《やせがまんのせつ》と題したる

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(例)[#地から2字上げ]諭吉
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     福沢先生の手簡

 拝啓《はいけい》仕候《つかまつりそうろう》。陳《のぶれ》ば過日|瘠我慢之説《やせがまんのせつ》と題したる草稿《そうこう》一冊を呈《てい》し候。或《あるい》は御一読も被成下《なしくだされ》候哉《そうろうや》。其節《そのせつ》申上《もうしあげ》候通り、何《いず》れ是《これ》は時節《じせつ》を見計《みはからい》、世に公《おおやけ》にする積《つもり》に候得共《そうらえども》、尚《なお》熟考《じゅくこう》仕候《つかまつりそうろう》に、書中或は事実の間違は有之間敷哉《これあるまじきや》、又は立論之旨《りつろんのむね》に付御意見は有之間敷哉《これあるまじきや》、若《も》しこれあらば無御伏臓《ごふくぞうなく》被仰聞《おおせきけられ》被下度《くだされたく》
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