んど》か、職人《しょくにん》か、それさえ訳《わけ》がわからないなんて、馬鹿《ばか》にするのも大概《たいがい》におし。――もうそんな人《ひと》にゃ用《よう》はないから、とっとと消《き》えて失《う》せとくれよ」
「帰《けえ》れと仰《おっ》しゃるんなら、帰《けえ》りもしましょうが、このまま帰《けえ》っても、ようござんすかね」
「なんだって」
「若旦那《わかだんな》。あっしゃァなる程《ほど》、おせんの相手《あいて》が、どこの誰《だれ》だか知《し》っちゃいませんが、そんなこたァ知《し》ろうと思《おも》や、半日《はんにち》とかからねえでも、ちゃァんと突《つ》きとめてめえりやす。それよりも若旦那《わかだんな》。もっとお前《まえ》さんにゃ、大事《だいじ》なことがありゃァしませんかい」
「そりゃ何《な》んだい」
「まァようがす。とっとと消《き》えて失《う》せろッてんなら、あんまり畳《たたみ》のあったまらねえうちに、いい加減《かげん》で引揚《ひきあ》げやしょう。――どうもお邪間《じゃま》いたしやした」
「お待《ま》ち」
「何《なん》か御用《ごよう》で」
「あたしの大事《だいじ》なことだという、それを聞《き
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