達も、短い練習の時間だけは、非常に真摯《しんし》に、熱心で、漕法《そうほう》は、英国の剣橋《ケンブリッジ》大学を除《のぞ》いては、皆、レカバリイが少ないのが、目につきました。日本流の漕法では、※[#二重かっこ開く]ボオトは気で漕《こ》げ腹で漕げ※[#二重かっこ閉じ]というのですが、彼等は腕と脚《あし》とだけで猛烈《もうれつ》に漕ぎ、ピッチも五十前後まで楽に上がる様でした。
殊《こと》に、米国代表南加大学(金色熊《ゴオルデンベア》)クルウが、ロングビイチに姿を現わしたのは、開会式《オオプニングセレモニイ》の二三日前でしたが、彼等の漕法は、殆《ほとん》ど、体を使わないで、ぼく等よりもオォルのスペイスがあり、一糸乱れず、脚のリズムで、スタアトからゴオル迄《まで》、一貫したスパアトで持って入り、しかも、毫《ごう》も、調子が変っていないのには、感心させられました。
どんな練習にも、全力をあげ、精も根も使い果し、ゴオルに入って「イジョオル(Easyoar)」がかかると、バタバタ倒《たお》れてしまう日本選手の猛練習振りは、彼等には、全然、非科学的にみえるようでした。(A crew of Coxs
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