がりました。
 ある人はこんなふうにいいはるのです。
「あの子は悪魔どもの助けで狩をしているのだ。それで狩がうまくいくんだ。悪魔どもといっしょでなくて、ああ都合よくいくわけがあるものか」
 するとこう答える人もありました。
「悪魔ではなくて、いい幽霊が手伝っているのかも知れないぞ。あの子のお父さんは立派な狩人だった。だから親爺《おやじ》の幽霊が、自分の子供を立派な我慢づよい利口な人間にしようと思って、手伝いに出て来るのかも知れないからなア」

  四

 それは兎《と》に角《かく》、キーシュの狩はその後も成功つづきです。意気地《いくじ》のない村人たちは、彼が取った肉を運ぶのに忙《せわ》しいという有様でした。彼は、彼のお父さんがそうだったように、自分の取って来た肉を皆に分けるのに、至極《しごく》公平で、一番力のないお婆《ばあ》さんや、年をとったお爺《じい》さんがきちんとした分けまえを受けとるようによく気をつけ、自分では、いるだけよりも余計な肉を決して取っておこうとしませんでした。
 このためと、また狩人としてのそのすぐれた力のために、彼はだんだん村人たちから尊敬され、おそれられさえするよ
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