が、後に聞く所によれば、此日、市ヶ谷見付|辺《へん》の濠渠《ほり》も、夥《おびただ》しき釣客《ちょうかく》なりしとぞ。戒厳令布かれたる号外売る鈴の音|喧《かまびすし》き裡に在りて、泰然釣を垂れ、世事《せじ》を一笑に附し去りて顧みず。釣者誠に仙客《せんかく》なるかな仙客なるかな。
底本:「集成 日本の釣り文学 第九巻 釣り話 魚話」作品社
1996(平成8)年10月10日第1刷発行
底本の親本:「釣遊秘術 釣師気質」博文館
1906(明治39)年12月発行
※ルビを新仮名遣いとする扱いは、底本通りにしました。
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています
入力:門田裕志
校正:土屋隆
2006年10月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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