実例など語りて之に和し、脚の疲れを忘れて押上《おしあげ》通りを過ぎ、業平にて相分れしが、別るゝに臨みて、老人、『その内に是非お遊びに』と言ひかけしが、更に改めて、『併し御承知の通りなれば、雨の日にて無くば』と断りき。無邪気なる老人の面影、今尚目に在り、其の後《ご》逢《あ》はざれども、必ず健全《けんざい》ならん。
底本:「集成 日本の釣り文学 第二巻 夢に釣る」作品社
1995(平成7)年8月10日第1刷発行
底本の親本:「釣遊秘術 釣師気質」博文館
1906(明治39)年12月発行
※ルビを新仮名遣いとする扱いは、底本通りにしました。
入力:門田裕志
校正:土屋隆
2006年10月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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