トあったのだよ。しかし、僕も最初は、誤った観察をしていた。あれは qlikjyikkkjubi と、全部で十四文字になる。すると、二文字を一字とすれば、七文字の単語が出来上って、ik と続いた部分が二個所もあるのだから、それがeとかsとかの利字《ききじ》を暗示するように思われる。けれども、単語一つでは、恐らく意味をなさぬだろうと思って、間もなくその考えを捨ててしまった。
 そこで、次に僕は、その全句を二つないし三つの小節に分けようと試みたのだ。そして、それには訳もなく成功することが出来たのだよ。何故なら、中央にkが三つ並んでいる部分があるだろう。その二番目と三番目との間を截《た》ち割れば、当然二つの小節に、不自然でなく分けることが出来るからなんだ。ねえ熊城君、同じ文字が三つ続くなんて、そんな道理がけっしてあろう気遣いはないし、また、重複《ダブ》った文字から始まる単語というのは、ホンの数えるほどしかないからだよ。で、そうしてから……」
 とディグスビイが書き残した不思議な文章の一句一句に、法水は次のような番号を付けていった。

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