フ手の向きを互い違いにした場合に、どういう現象が起るか。つまりこの場合は、斜めに削いだ分の側を、互い違いの向きにして列《なら》べたので、火が点ぜられると、熱せられた蝋の蒸気が傾斜を伝わって斜めに吹き上げる。したがって、それぞれに削いだ向きが異なっているので、その上方に※[#逆三角形と三角形が向き合っている形(fig1317_26.png)、257−6]《デアボロ》形の気流を起させるのだ。それが、中央の長い芯を廻転させて、その光の描く影で、死体の手に十字を切るような錯覚を現わしたのだよ。そうなって、屍光と創紋の生因を追求してゆくと、是が非にも、僕等は神意審問会まで遡って行かねばならぬような気がしてくる[#「神意審問会まで遡って行かねばならぬような気がしてくる」に傍点]。ボヘミアのケーニヒグレーツで点された蝋燭の中に[#「ボヘミアのケーニヒグレーツで点された蝋燭の中に」に傍点]、あるいは[#「あるいは」に傍点]、ダンネベルグ夫人のみに現われた[#「ダンネベルグ夫人のみに現われた」に傍点]、算哲の幻影が秘められているのじゃあるまいかね[#「算哲の幻影が秘められているのじゃあるまいかね」に傍点
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