奄1317_24.png)、250−3]《ヨッド》までに数を附けて、時計の文字盤にしているのを見たことがあるかね。それが、猶太人の信条なんだよ。儀式的の法典を厳格に実行することと、失われた王国《ツィオン》の典儀を守ることだ。ああ、僕だってそうじゃないか。どうして今までに、土俗人種学がこの難解きわまる事件を解決しようなどと考えられたろうか。とにかく、支倉君の書いた疑問一覧表を基礎にして、あの薄気味悪い|赤い眼《シリウス》の視差《パララックス》を計算してゆくことにしよう」と法水の眼の光が消えて、卓上のノートを開きそれを読みはじめた。

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一、四人の異国楽人について[#「一、四人の異国楽人について」は太字]
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被害者ダンネベルグ夫人以下四人が、いかなる理由の下に幼少の折渡来したか、また、その不可解きわまる帰化入籍については、いささかの窺視《きし》も許されない。依然鉄扉のごとくに鎖されている。
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二、黒死館既往の三事件[#「二、黒死館既往の三事件」は太字]
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同じ室において三度にわたり、いずれも動機不明の
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