ゥ殺事件に対して、法水はまったく観察を放棄しているようである。ことに、昨年の算哲事件については、真斎を恫※[#「りっしんべん+曷」、第4水準2−12−59]《どうかつ》する具には供しているけれども、はたして彼の見解のごとく、本事件とは全然別個のものであろうか。法水が黒死館の図書目録の中から、ウッズの「王家の遺伝」を抽き出したのは、その古譚めいた連続を、彼は遺伝学的に考察しようとするのではないか。
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三、算哲と黒死館の建設技師クロード・ディグスビイの関係[#「三、算哲と黒死館の建設技師クロード・ディグスビイの関係」は太字]
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算哲は薬物室の中に、ディグスビイより与えらるべくして果されなかった、ある薬物らしいものを待ち設けていた。その意志を、一本の小瓶に残している。また法水は、棺龕《カタファルコ》十字架の解読よりして、ディグスビイに呪詛の意志を証明している。以上の二点を綜合すると、黒死館の建設前すでに、両者の間には、ある異様な関係が生じていたのではないだろうか。
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四、算哲とウイチグス呪法[#「四、算哲とウイチグス呪法」は太
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