ころを、sech《ゼッヒ》 と Stempel《シュテムペル》([#ここから割り注]刻印[#ここで割り注終わり])の間に不必要な休止《ポーズ》を置いたのですから、それ以下の韻律を混乱に陥《おとしい》れてしまったことは云うまでもありません、何故セレナ夫人は、そういう莫迦《ばか》げた朗誦法を行ったのでしょうか。それはとりもなおさず、Sechs《ゼックス》 Tempel《テムペル》([#ここから割り注]六つの宮[#ここで割り注終わり])と響くのを懼《おそ》れたからです。その伝説詩の後半に現われて、『|神の砦《デイフォデュルム》』([#ここから割り注]現在のメッツ附近[#ここで割り注終わり])の領主の魔法でヴァルプルギス・ナハトの森林中に出現すると云う――その六つ目の神殿に入ると、入った人間の姿は再び見られないと云うのですからね。ですから、セレナ夫人が問わず語らずのうちに暗示した、その六番目の人物と云うのは……。いや、昨夜この館から、突然消え去った六人目があったという事は、僕の神経に映った貴方がた二人の心像だけででも、もはや否定する余地がなくなりました。こうして、僕の盲人造型は完成されたのです
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