輪へ極度に反らせているところは……さらに、肋骨《あばら》が透いて見えて、いかにも貧血的な非化体相《ひかたいそう》と云い……そのすべてが、|※[#「穴かんむり/石」、170−15]祭《カタコムブ》時代のものに酷似してはいる、がかえってそれよりも、ヒステリー患者の弓状硬直でも見るようで――いかにもそう云った、精神病理的な感じに圧倒されるのだった。ひととおり観察を終えると、法水は熱病患者のような眼をして検事を顧みた。
[#墓※[#「穴かんむり/石」]の周囲の図(fig1317_12.png)入る]
「ねえ支倉君、キャムベルに云わせると、重症の失語症患者でも、人を呪う言葉は最後まで残っていると云うじゃないか。また、すべて人間が力尽きて、反噬《はんぜい》する気力を失ってしまった時には、その激情を緩解するものは、精霊主義《オクルチスムス》以外にはないと云うがね。明らかに、これは呪詛《じゅそ》だよ。なにより、ディグスビイは威人《ウエルシュ》なんだぜ。未だに、悪魔教バルダスの遺風が残っていて、ミュイヤダッハ十字架《クロッス》風の異教趣味に陶酔する者があると云われる――あのウエイルズ生れなんだ」
「いっ
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