は、石器製造を好《この》む者《もの》は多くの石器を造《つく》り、土器製造《どきせいぞう》を好《この》む者《もの》は多くの土器《どき》を造《つく》り互に余分の品を交換《こうかん》すると云ふか如き事《こと》も有《あ》りさうなる事《こと》ならずや。余《よ》は固よりコロボックル中に斯く斯くの職業《しよくげふ》有《あ》り、何々の專門《せんもん》有《あ》り抔との事は主張《しゆちやう》せざれど、上來述べ來《きた》りし程の知識《ちしき》有る人民中《じんみんちう》には多少の分業は存せざるを得ずと思考《しこう》するなり。
    ○貿易
アイヌの口碑に由ればコロボックルはアイヌと物品交換《ぶつぴんこうくわん》をせしなり。コロボックルの方より持《も》ち來《きた》りし品《しな》は何かと云ふに、或る所《ところ》にては魚類《ぎよるい》なりと云ひ或《あ》る所《ところ》にては土器《どき》なりと云ふ。恐《おそ》らく兩方《りやうほう》ならん。交換《こうくわん》の方法コロボックル先づ何品かを携《たづさ》へ來《きた》りアイヌの小家の入《い》り口又は窓《まど》の前《まへ》に進み此所にてアイヌの方より出す相當《そうとう》の品《し
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