べし。(第二回の挿圖を見よ。)此他土版と云ひ諸種《しよしゆ》の裝飾品《そうしよくひん》と云ひ美術思想發動《びじゆつしそうはつどう》の結果《けつくわ》を見るべきもの少しとせざるなり
○分業
石器は何石を以ても隨意《ずゐゐ》に造《つく》るを得と云ふものに非ず。土器も亦|何《いづ》れの土《つち》にても造《つく》るを得と云ふものに非《あら》ず。且つ石器を造るには夫々の道具《どうぐ》有るべく、土器《どき》を作《つく》るに於ては之を燒《や》く塲所《ばしよ》を要《やう》す。去れば適當《てきとう》の原料と製造所《せいぞうしよ》及び製造器具を手近に有する者は必要《ひつやう》の品を造《つく》るの序、余分の品をも造り置《お》く事《こと》有《あ》る可く、是《これ》に反《はん》して以上の便宜無き者は、必要の品《しな》さへも造る事《こと》能《あた》はざる事有らん。或る者は漁業に巧にして或る者は鳥獸捕獲に巧に、或る者は織《お》り物《もの》に妙《めう》を得、或る者は籠細工《かごさいく》を得意《とくゐ》とすと云ふが如き事はコロボックル社會《しやくわい》に有《あ》りし事《こと》なるべし。斯かる塲合《ばあひ》に於て
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