あり。是製造の始|敷《し》き物《もの》として用ゐたる編み物或は木の葉が偶然此所に印せられしに他ならず。裝飾《そうしよく》には摸樣《もやう》と彩色《さいしき》との二種有り。摸樣は燒く前に施し、彩色は燒きたる後《のち》に施《ほどこ》せしなり。摸樣は種類甚多しと雖も大別して沈紋《ちんもん》浮紋《ふもん》の二とするを得、沈紋《ちんもん》とは土器の面より凹《くぼ》みて付《つ》きたる摸樣《もやう》にして、浮紋とは土器の面上に他の土塊を添へて作りたるものの謂なり。沈紋の中に又|押紋《をうもん》畫紋《ぐわもん》の別有り。布《ぬの》、席《むしろ》、編み物、紐細き棒の小口、貝殼《かひがら》等を押《お》し付《つ》けて印したる紋を押紋と云ひ、細き棒或は篦《へら》を以て畫《ゑが》きたる摸樣を畫紋と云ふ。是等諸種の摸樣は通例《つうれい》彼此《ひが》[#「彼此《ひが》」はママ]相《あい》混《こん》じて施され居るなり。彩色には總塗《そうぬ》り有《あ》り、畫紋有り、兩種を合算するも其數甚少し。色は何れも赤なれど其内に四五種の別有り。(繪具の事に付きては別に記す所あるべし)
容器の用は必しも飮食品《いんしよくひん》を貯《
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