ポにては人類の第二の脊椎に石鏃《せきぞく》の立ちたる儘《まま》の物を發見《はつけん》し、フランスのフヲンリヤルにては人類の脛骨《けいこつ》に石鏃の立ちたる儘《まま》の物を發見したる事有り。本邦《ほんほう》に於ては未だ斯《か》かる發見物無しと雖も石鏃の根底部《こんていぶ》或は把柄《ひしやく》に木脂《やに》を付けたる痕を留むる物往々有りて能く※[#「竹かんむり/可」、78−下−10]《やがら》を固着せし状を示せり。矢有れは弓有り、弓有れば絃《げん》有り。コロボックル遺跡《ゐせき》に石鏃の現存するは、間接《かんせつ》に彼等が※[#「竹かんむり/可」、78−下−12]《やがら》、弓及び絃を有せし事を證《しよう》するものと云ふべし。矢には羽根《はね》を付くる事有りしや否《いな》や考《かんが》ふるに由無し。※[#「竹かんむり/可」、78−下−13]は細き竹或は葭《よし》を以て作り、弓は木或は太《ふと》き竹を以て作りしならん。絃《げん》の原料は植物の皮或は獸類《じゆうるゐ》の皮を細く截《き》りしものなりし事|勿論《もつろん》なれど、余は此絃には好《よ》く撚《よ》りを掛《か》け有りしならんと考ふ。そは
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