尖《とが》らしたるもの用ゐられしならん。肉差しの如き骨器は常陸椎塚の貝塚より數個出でたり
[#地から3字上げ](續出)
[#改段]
○コロボックル風俗考 第五回(挿圖參看)
[#地から1字上げ]理學士 坪井正五郎
●住居
人類の住居《ぢうきよ》には樣々《さま/″\》の種類有るものにて、我々《われ/\》日本人《にほんじん》は現今地盤上に建《た》てたる家にのみ住《すま》へど、古今を通じて何人種《なにじんしゆ》も同樣と云ふ譯にはあらず。ニウジイランド及びアフリカの一地方には立ち木の上《うへ》に小屋を作りて住居とする者《もの》有り。ニラジイランド[#「ニラジイランド」はママ]、ヴェネジュラ、マレイ諸地方《しよちはう》には海底、川底、湖底抔に杭《くひ》を打ち込み水面上《すゐめんじやう》數尺《すうしやく》の所に床を張り屋根《やね》を設けて住居とする者有り。カナリイ、チュニス、スペインのグラナダ、支那の陜西省諸地方には住居《ぢうきよ》として穿《うが》ちたる横穴有り。千島《ちしま》カラフト、カムチャツカ、アラスカ、グリーンランド、朝鮮には住居《ぢうきよ》として堀りたる竪穴有り。是
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