に據りてコロボツクルの服裝《ふくそう》を考ふるに、身体の上半は筒袖《つつそで》の上着を以て覆ひ、下半は股引を以て覆《お》ふ。着服の順序より云へば先づ股引に付いて述《の》ぶるを適當《てきたう》とす。此物に二種の別有り。第一種は普通《ふつう》の股引にして、膚《はだへ》に密接するもの、第二種は裁《た》ち付け袴の類にして、全体甚|寛《ゆる》やかに、僅に足首の所に於て固《かた》く括《くく》られたるもの。
第一種は模樣《もよう》に隨つて左の如く小別するを得。
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(い)腰《こし》より足首迄の間に一行より五六行位の横線《わうせん》を畫《ゑが》きたるもの。是等の中には單《たん》に凹《くぼ》ましたるも有り亦朱にて彩《いろど》りたるも有り。
(ろ)腰より足首に達《たつ》する二條の縱線を畫きたるもの。
(は)腰より足首迄の間に十行計りの横線を畫きたるもの。
(に)腰の邊《へん》に一段の仕切りを爲して此中に種々《しゆ/″\》の小模樣を畫きたるもの。
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第二種は左の二より成る。
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(い)無紋。
(ろ)曲
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