呂舞台右手、竹林の外《はず》れの所に姿をあらわす。
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文麻呂 (信じられぬかのように、言葉もなくしばらく茫然となよたけの姿を打ち眺めて立っている……)
なよたけ 文麻呂! 文麻呂! あたしよ! なよたけよ!
文麻呂 なよたけ!……お前は本当にそこにいるの?……果しもない星の夜空に身をさらして、……信じられない。……お前は僕を騙《だま》そうとするんじゃないだろうね? 近づこうとするとすぐ消えてしまうあの忌々《いまいま》しい幻影《まぼろし》ではないんだろうね?
なよたけ 本当よ! 文麻呂! 本当にあたしはここにいるの!……あたしはこうして立っている。あんたの眼の前にいるの! いつまで見てたっていいわ! あたしはいつまでも消えやしない……
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二人、しばらく互に遠くから相見る……
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文麻呂 (限りない悦《よろこ》びが溢《あふ》れて来る)ああ、夢じゃないんだ。……僕は誰の言葉も信じなかった。ただ、お前だけを信じていた。お前の声だけを信じ
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