委員会といふのがつくられました。
女学生たちにも帽子をぬいでお低頭をしなければいけない――といふきつい法令を言ひ渡したのです、お役人たちは古い法律はそのまゝにしておいても、いつも新しい法律をつくりだして、つぎつぎと世の中に示さなければ、なんだか不安でたまらなかつたのでした。
それに法律でもつくつて、何かしら自分の机の上の書類を、ガサガサと引つかきまはしてゐなければ、死ぬほど退屈でならなかつたのでした。お役人たちは帽子調査委員会の仕事でその退屈を救はれました。
しかしそのうちお役人たちは、何となく自分自身の帽子のことが気になり始め、そつと自分のかぶつてゐる帽子に手をふれてみました、帽子はたしかに彼の頭の上にのつてゐたのです、そこで安心をして、机の前の腰掛に腰をおろしました。
「あゝ疲れた、こないだから帽子の法律のことで、わしの頭の中はいつぱいであつたよ」
彼はほんとうに帽子のことで、頭の中がいつぱいであつたことが、苦しくてならなかつたかのやうに軽く頭を左右にふりました。
「あゝ帽子、国民の帽子、そして我々官吏の帽子だ、帽子、帽子だ、国民と帽子の関係は、こんどの法律で完全に結ばれた
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