労大衆に
無条件的に
そして必然的に
親善と合作をする事は出来る
しかし強盗は
ある家の主との[#「の」に「ママ」の注記]犬に
親善と合作をするといふのは
匕首を出す前に
屈服せるうまい訂[#「訂」に「ママ」の注記]約だ、
我々は 見よ
外の強盗らは
この強盗をにらみながら、
ピストルを持ち上げて
その家の窓へか
門へかと
忍び込まうとするのだ。
[#ここで字下げ終わり]

小熊(6)[#「(6)」は縦中横]解放されたところ
[#ここから3字下げ]
そこには何の
戸締りもない、
自由よ
門よ、
柔軟な開閉よ
そこへの侵入者は呪はれる
そこからの進発者は
にぎやかに送別される、
[#ここで字下げ終わり]

雷(7)[#「(7)」は縦中横] 静かに 静かに
[#ここから3字下げ]
豚のやうに
馴良[#「馴良」に「ママ」の注記]であれ
こんな教訓を
頷づく者が多い
だけど我々は
聴かない、そして
抗議する
更に反対な行動が[#「が」に「ママ」の注記]する
我々は四足の獣でもなければ
両足の禽でもないだから
又、我々は
時代の尖端に
最も強い闘ひと
最も大きな創造を
自任する者を
示さねばなら
前へ 次へ
全75ページ中64ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
小熊 秀雄 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング