小熊秀雄全集−8
詩集(7)恋愛詩篇
小熊秀雄
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[表記について]
●ルビは「《ルビ》」の形式で処理した。
●[#]は、入力者注を示す。
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●目次
最初の微笑と最初の手
谷の上
美しい血を何処に流さう
愛と閑暇
愛の一刀両断
女の強さを愛してゐる
愛は潜水艇のやうに
秋の詩
労働の中の愛
愛の出稼人
あなたの寂寥に答へて
林の中で
夕星の歌
両性の上の貪慾者
愛に休息があるか ――或る女へ――
ゴシップに就いて
最初の微笑と最初の手
知つてゐるかどうか、
あなたの最初の微笑が
どんなに私の心を撃つたかといふことを、
わたしとあなたの初対面の日、
あなたが瞬間の微笑を、
明るい眼で私に贈つてくれたこと、
それがあなたにとつて
どのやうに意味がない眼であつたとしても、
私にとつては衝撃であつた、
私は千年も前から
あなたを知つてゐるやうな
親しい気持になつて
いつでもあなたの心や体へ
触れる心易さを
ひとりぎめに決めてしまつた、
私の独断であつたらうか、
それはどうでもいゝ、
いまかうして貴女のために
詩を書いてゐる瞬間の時間は
私に
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