ローヤル・ソサイテーの最高の賞牌のコプレー賞も二度までもらった。
これらの名誉をファラデーは非常に重んじたもので、特別に箱を[#「特別に箱を」に傍点]つくりて、その内に入れて索引まで[#「索引まで」に傍点]も附けて置いた。
五一 宗教
ファラデーの信じておったサンデマン宗の事については前にも述べたが、一八四〇年から四四年までの間、ファラデーはこの教会の長老であった。それが四四年に長老たることも会員たることもやめられた[#「やめられた」に傍点]が、その委細は、ある日曜日にファラデーが欠席をした。どうしたかと聞かれたら、ヴィクトリア女王に正餐に招かれたと答えて、正当の理由であるごとくに弁解した。これが不都合だというので、やめられたのである。しかしこの後も引きつづき熱心に礼拝には来ていた。そのため、後にはまた[#「また」に傍点]会員になり、一八六〇年からふたたび[#「ふたたび」に傍点]長老となった。説教したことも度々ある。ファラデーの説教だというので、わざわざ聴きに行った人もある。
しかしファラデー位、講演の上手にやれる人はあるまいが[#「あるまいが」に傍点]、ファラデー
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