供に講話をする事もある。前の数列は小供で一杯。その後にはファラデーの友人や学者が来る。その中にサー・ジェームス・サウスも来る。聾であるが[#「聾であるが」に傍点]、小供の嬉しがる顔が見たいからといって来る。ファラデーは鉄瓶とか、ロウソクとかいうような小供の知っている物の話をし、前に考えもつかなかったような面白いことを述べて、それから終りには何か有益《ため》になる話をする。
 また日曜日[#「日曜日」に傍点]には、家族と一緒にレッド・クロッス町のパウル・アレイにある小さい教会に行く。この教会は地下鉄道の停車場が出来たので、今日は無い。午前の説教や何かが済んでから、信者が皆一堂に集って食事をし、午後の礼拝をすまして帰るのは五時半[#「五時半」に傍点]で、それからは机で何か書きものでもして、早く[#「早く」に傍点]床につく。ファラデー自身が説教をしたこともある。

     四三 病気

 一八三九年の終り頃からファラデーの健康は衰えて来て、初めには物忘れがひどくなり、その後は時々|眩暈《めまい》を感ずるようになった。翌年には、医師の勧めで研究をやめた。けれども講演だけは時々していた。これも
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