ソーダを用いたが、結果は出て来なかった[#「出て来なかった」に傍点]。そこで、液体をいろいろと変えて、十日間[#「十日間」に傍点]実験をつづけた。その間に使ったのは蒸溜水、砂糖の溶液、稀硫酸、硫酸銅等であった。それに電流も、偏光の進む方向に通したり、これに直角に通したり、なおこの電流も、直流を用いたり、交流を用いたりしたが、それにも関わらず[#「それにも関わらず」に傍点]、少しも結果が出なかった[#「少しも結果が出なかった」に傍点]。
 そこで実験の方法を変えて、固体の絶縁物[#「固体の絶縁物」に傍点]をとり、静電気の作用[#「静電気の作用」に傍点]の下に置いて、この内を通る光に何[#「光に何」に傍点]にか変化が起るかと調べ出した。
 最初にやったのは、四角なガラスの向い合った両面に金属の薄片を貼りつけ、発電機の電極につなぐと、ガラスの内部を通る偏光に、何にか変化が起るかと調べたのであるが、やはり変化は見えなかった[#「やはり変化は見えなかった」に傍点]。
 それからガラスの代りに、水晶、氷洲石《アイスランド・スパー》、重ガラスを用い、またタルペンチン、空気等も用いて見、なお偏光も電気
前へ 次へ
全194ページ中145ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
愛知 敬一 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング