し合うというような考を嫌ったので、引力にしても斥《そ》力にしても、相離れた所から作用を及ぼすように見えても、実際は[#「実際は」に傍点]中間に在る媒介物[#「媒介物」に傍点]の内に起る作用の結果が、この形で現われるものだという風に考えた。
ファラデー自身が前に発見した電磁気廻転にしても、電流の通っている針金の周りの空間が、その電流のためにある作用を受けているとして考えられる。また磁極の周りの空間にも、例の磁気指力線があるとして考えられる。かように、たとい中間には眼に見える物体が無い場合でも、その空間にある媒介物[#「ある媒介物」に傍点]が存在し、これがある状態になっているものと考えられる。それゆえ針金を動かせば感応で電流が生ずる場合にも、またその針金の在る場所は、すでにある特別の状態[#「ある特別の状態」に傍点]になっているものと考えらるるので、ファラデーはこれにエレクトロトニックという名称をつけたのである。
一二 その他の研究
一八三二年の正月[#「一八三二年の正月」に傍点]には、ファラデーは地球の自転のために生ずる電流を調べようというので、十日にケンシントンの公園
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