、主として熱に関した応用を研究しようというつもりであった。一七九九年に約五十枚にわたる趣意書を発表し、会員組織にして、五十ギニーの寄附金を出した者は永久会員として講演に列する入場券二枚をもらい、十ギニーの者は終身会員で入場券一枚、二ギニーの者は一個年会員というようにし、また幹事九名は無給で、投票によることにした。同三月七日にローヤル・ソサイテーの会長たるサー・ジョセフ・バンクスの宅で集ったのが初めで、永久会員も五十八名出来、また幹事なども定り、おもにルムフォード伯とベルナードとが世話をやいた。一八〇〇年一月十三日、国王は免許状に調印され、かつ協会の賛助員となられ、ウインチルシー伯が会長となり、教授にはガーネットが任命され、家を買ったり、器械を備えつけることなどの世話は、ルムフォード伯がやった。
またルムフォード伯はデビー[#「デビー」に傍点]の評判を聞き、ロンドンに招いて数回面会し、一八〇一年二月十六日、化学の助教授、化学実験所長兼王立協会記事の副編纂係とし、年俸百ギニーで雇い、講演は三月十一日より開始とした。その後ガーネットは辞したので、デビーは化学の教授[#「化学の教授」に傍点]
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