スワデシの誓
エム・ケー・ガンヂー
福永渙訳
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【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)永久に|眞理の把持者《サチヤグラハ》たらんと欲する者は
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)永久に|眞理の把持者《サチヤグラハ》たらんと欲する者は
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「示+夭」、第3水準1−89−21]
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一
現今印度の大衆を皷舞しつつあるスワデシの希望は、あらゆる讃辭に値ひするが、彼等はそれが實行の途上に横はつてゐる困難を十分に認識してゐないやうに私は思はれる。誓ひはいつでも成就の困難でない事柄に關してのみなさるるものだ。何事かを爲さんとして、努力を續けた後で失敗する時、これを成就せんとの誓ひを立て、背水の陣を布くならば、吾々はその誓ひから釋放され得ないから、失敗を避けることが出來るのである。かかる斷乎たる決心に達せざるものは、誓ひと呼ぶことが出來ない。吾々が何事かを爲す場合に、出來るだけやつて見ようと云ふのは
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