やうたい》、權化《ごんげ》)
(二)幽靈《ゆうれい》(生靈《いきれう》、死靈《しれう》)
(三)化物《ばけもの》(惡戲《あくぎ》の爲《ため》、復仇《ふくしう》の爲《ため》) (四)精靈《せいれう》 (五)怪動物《くわいどうぶつ》
の五となる。
(一)の神佛《しんぶつ》はまともの物《もの》もあるが、異形《いげう》のものも多《おほ》い。そして神佛《しんぶつ》は往々《わう/\》種々《しゆ/″\》に變相《へんさう》するから之《これ》を分《わか》つて正體《しやうたい》、權化《ごんげ》の二とすることが出來《でき》る。化物的神佛《ばけものてきしんぶつ》の實例《じつれい》は、印度《いんど》、支那《しな》、埃及方面《えじぷとはうめん》に極《きは》めて多《おほ》い。釋迦《しやか》が[#「釋迦《しやか》が」は底本では「釋迦《しやか》か」]既《すで》にお化《ば》けである。卅二|相《さう》を其儘《そのまゝ》現《あら》はしたら恐《おそ》ろしい化物《ばけもの》が出來《でき》るに違《ちが》ひない。印度教《いんどけう》のシヴアも隨分《ずゐぶん》恐《おそろ》[#ルビの「おそろ」は底本では「おそ」]しい神《かみ》である。之
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