のままに、不用意に思い出してはポツポツとお話しなすったのであるから、必ずしも記憶に間違いがないとはいえないと、度々私たちにお断りになったことである。よって、年月日、地名、人名、その他の事柄についての行きさつ、もしくはその他いろいろな事柄についても間違いのようなものがもしあったとして、それは、先生の記憶違いか、然《しか》らざれば私の聞き書きの誤謬《ごびゅう》である。この点は特に読者へお断りをして置きます。本篇を発表するに当って、私に責任がありますから、ここに長々しく一言申し添えて置きました。大正十一年十二月末|田村松魚《たむらしょうぎょ》記)
底本:「幕末維新懐古談」岩波文庫、岩波書店
1995(平成7)年1月17日第1刷発行
底本の親本:「光雲懐古談」万里閣書房
1929(昭和4)年1月
入力:しだひろし
校正:noriko saito
2006年9月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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