のはいいけれど、すこし悲壮《パセチック》ね。どうしようとそれはあんたの勝手でしょうが、なんにしても、感情だけで生活しようというのは、すこし贅沢すぎやしないかしら。……あんたひとりなら、どんな甘えかたをしてもいいでしょうし、生きてる気がないんならそれでも結構。……でも、どうしても生きて行こうというんなら、もっと切実な考え方をなさい。感情だの、道徳だの、習慣だの……そんな甘いことじゃだめ。……悲壮なら悲壮でいいから、もうすこし徹底させて見たらどう? ……(葵の顔をのぞきこむようにして)ねえ葵さん、あんたお客をとって見ない? ……そうよ、もちろんあいつらはけだものよ。否《ノオ》、けだものどころか、現象にすぎないのよ。……俄雨にあってずぶ濡れになったって、それがあたいたちの罪でないように、あいつらが非人間であればあるほど、どんな接触の仕方をしたって罪でも穢れでもない。あたいたちが受ける影響は、要するに、知覚だけのことでしかないのよ。……こんな商売をしているけど、あたいは虚栄や慾ばりの手助けをした覚えはなくてよ。すぐれた才能をもちながら、生活のために落伍してゆく同性に、合理的な道をあけてあげるつ
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