二三で、上品で、すらりとして美しいというから、これは同一の人物と仮定してCという属にいれる。……そこで、この三つの属の内容を調べて見ると古田君が逢ったというAは、キモノを着ていて、しかも十時すこし前に古田君と連れ立って〈那覇〉を出て門前仲町まで行って、そこで別れている。加害者がクレープドシンの服を着ていたというところからおして、このAを容疑の圏外に置く。それからBのほうは、……巡査とボーイの、この二人の目撃者の陳述を基礎にすれば、そんな板額《はんがく》は、その夜、深川にも〈那覇〉にも現れていません。すると、必然的に、加害者はCだという仮定が成立つ。……Aは仮りにこの事件に関係がないとするとBとCの関係はこんな風になるのではないか。……つまり、BはCのために衣裳を借りに行った。……碌々身体にもあてずに持って帰ったということが、それを証拠立てています。自分が着る服なら、そんな選び方をするはずがない。それから、Bは保証金の受取証を持って帰っていますね。もしこの服が殺人の変装に使われると知ったら、そんな受取証は持って帰らずに、どこかで引裂いて捨ててしまったでしょう。この事実から、Bはこの殺人に
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