が、やはり気になったのだとみえて、三年前に、訴訟までして離婚した、もとのご亭主……ごめんなさい、鉱山局にいる由良さんのところへ相談に行ったふうなの。あのへんの谷から、ウラニウムが出る可能性があるものだろうかということなんでしょう……由良さんは、離婚裁判でひどい目に逢って以来、あなたの叔母さまを憎んでいるし、業《ごう》つくばりの腹の底を見ぬいたもんだから、ウラニウムってものは、世界中、どこの土地にもあるものだというような、皮肉な返事をなすったんだそうよ。原理として、ウラニウムは、なにかのかたちで、どこにでもあるものなんだから、出鱈目《でたらめ》を言ったわけでもないの」
「叔父は、ひねくれてしまったらしいから、それくらいなことは言うでしょう……でも、山岸さんや、秋川さんみたいなひとまで、大騒ぎをするのは、どういうわけなのかしら」
「そこまでのことは、あたしも知らないけど、それにはそれだけのわけがあるんでしょうよ……この間、アメリカのウラニウム・ラッシュの話を聞いたけど、ガイガー計数管ひとつで、千万ドルもころげこんだというような前例がいくつもあるそうだから、あれにひっかかると、正気な頭も、狂
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