んの土が、一匁いくらとかで売れるって騒いでるでしょう。苗木の村の、なんとかいう地主が、羨《うらや》ましい羨ましいで頭が変になって、じぶんの土地からウラニウムが出たなんて触れて歩いたのが、こんどの騒ぎのモトらしいわ……これだけ言ったら、おおよその察しがつくでしょう。バカな話なのよ」
 カオルの言い回しのなかに、説明するより、話を外らして、ウヤムヤにしてしまおうといった語気が感じられた。
 含んだような言いかたをしたり、話を外らしたりして、ものごとをはっきりさせないのがカオルの癖だから、そうだというなら、うなずいておくしかない。サト子としては、ウラニウムなんかの話より、じぶんのことにしか興味を持ちえない、我儘なカオルが、なんのために、こうまで熱烈に庇いたてするのか。むしろ、そのほうが聞いてみたいくらいだったけれども、どうせ、まともな返事をするはずがないと思って、あきらめた。
「ウラニウムって、どんなものか知らないけど、あの抜け目のない叔母が、そんな他愛《たあい》のない話に乗るでしょうか」
「あなたの叔母さまって、あれで、相当に山っ気あるのね。そんな話を、まるまる信じたわけでもないのでしょう
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